半そでで出掛けた
丘の中腹のコンビニで
肩を叩いた君は『夏の風』
もうここまで来ているんだよと
僕の心を乱し始める
イキナリ目覚める僕の身体が
早く動けとけしかける
君の名前は『夏の風』
思わず振り向いた僕の頬を
いつまでぐずぐずしてんだよって
君が一発 叩いてく
少し湿った温もりで
僕の背中を押し始める
季節は変わらずめぐってくるけれど
一生に一回の夏だから
君を追いかけて太陽の下に飛び出そう
次の夏を待てない 今
新緑の香りの君に
足を踏み出し始めた僕に
波乱の予感を匂わせて
君が心に吹き荒れる
君の名前は『夏の風』
たまらず走り出したい気分にさせる
チカラを貯めた身体の導火線に
火をつけて
君の名前は『夏の風』
いつでも僕を刺激する
夏の風