なんチャってチャリダー’05 TOP

現在地 苫前 西の海岸沿いを北上している なんで北に向かっているかは 俺にもわからん
/15独り言より。

この文はボスに送ったメールだが、何で北に向かっているか。本当は分かっていた。

苫小牧から近場のキャンプ場をピックアップしていくと、北につながる。
屈斜路湖を目的地と言いながらも東に行けない。

毎日あちこち走り回る自転車旅にピンポイントで目的地を設定してあるというのもおかしな話だが。
東に向かうには峠を通るか、襟裳岬を回るかだ。
襟裳岬のルートは温泉が無い、キャンプ場間が遠すぎる。
日高国道は山の中っぽい、夕張のあたりの道もバイクで走った事があるが、俺にはとても自転車で走れるとは思えなかった。
石狩樹海ロードなんて山の中で恐いと思っていた。

そうすると北へ向かうことになる。もちろん街の方には行きたくない。
楽な方へ楽な方へと流されて北に向かっているのだ。



神威岬から覗く海は透明度が高くすごく綺麗!綺麗としか言葉が出ないのはボキャボラリーの問題か・・・。
8/25日記より

神威岬から海を見た。少し高いところから見下ろした水は透明で底にある岩が見えた。

泡が白い光を放つ。視線をずらしていくと、薄い青が幾層にも奥からの色を見せる。
決して表面が色を持つものではないと語る。
さらに視線を遠くへずらすと、それはグラデュエーションとなり濃い青色が太陽の光を跳ね返し、その奥深さを感じさせる。
そしてようやく水面が一本の線となり、遥か彼方へと思いがつのる。

じっと見ていた。透明な波を。底に潜む岩を。

この海に水に入ったら気持ちよくなれるのではないか。
すぐに肉体が水に溶け込み、水と一体になる。
全てを許して迎え入れてくれそうな海、それは母の中に還る事。
すべてが、身体が、溶け出して自然に戻れるのではないか。
その心地は母の中、羊水の中にいた頃と同じだろうか
そんな気にさせる北の海―感じていた。

しばらくすると、俺は死に場所を求めて来たの?疑問がわいた。
すぐ打ち消すように反対の疑問を投げかける。−生きるチカラをもらいに来たの?
ちょっと疲れちゃったんだよね。自然を感じて一休み。
生きるために大地のエネルギーをもらいに来たんだよ。



俺としては、ホットコーヒーが飲みたい。・・・・冒険だな・・・ 微妙に安いのも気になる・・・
いざ勝負っ!えいっ!       ガコン・・・!
冷たいっス(泣)
まぁ¥110だから良しとしよう。

8/26日記より
わざわざこの自動販売機で買ったのは、¥110だったからだ。
『微妙に安いのも気になる』とは書いてあるが、安いから買ったのだ。

他の自動販売機はちゃんと表示してあった。と思う。
比較写真の自動販売機も≪道の駅マリーンアイランド岡島≫の同じ自動販売機郡で撮影したものだ。
¥10をケチったからこういう結果になったわけだが、
もちろんHPを意識して人が読んだとき面白くしたいなと言うエピソードをわざと作ったとも言える。




疲れたよ。今日の走行距離は100kmオーバー
9/6日記より

多分、体力もついて、自転車旅にも慣れてきていて、9/6以前でも、もっと長い距離を走れたのだろう。
行く先がどんなところか分からないから、不安だったんだと思う。暗くなってからは走りたくない。
右ひざが痛いのでかばいたかったし。

この日は戻っていく場所が市街地だと分かっていたから、納沙布岬から帰ってくる気になったんだと思う。
どんな所に行くのか分からなかったら、絶対に納沙布岬に泊まっていたな。暗くなってからは走りたくないのだ。



・・・あの旅行が楽しいと思える日がいつか来るのだろうか。
/7日記より

今回の旅の最中はいたるところで、観光バスに乗ったおじぃちゃんおばぁちゃんに遭遇した。
俺もいつか、あのトシになったら許しあい、笑って会える日が来るのかな。
いや、俺には許すことは無いのかもしれない。・・・許される日が来るのかな。



♪あの夏の日 草原の輝きの中 見上げた空の透き通った蒼さに 目をやられたまま
そんな歌詞を思い出す青空の中をひた走る。
/8日記より

青空の表現は色々あるだろう。澄んだ青空、ぬけるような空、果てしない・・・天高く
そんなありきたりの表現じゃない。目をやられる『青空』なのだ。それに『あの夏の日』と『草原の輝き』が
前に加わることによって映し出される風景と、その風景から続く空はどんなものだろう。

最初の『あの夏の日』で、ぼんやりとだが『夏の日』のイメージが出来る。
そのイメージは人それぞれで、自分の体験や想像から、『夏』を感じた雰囲気。
『あの』が前に付くことによって、イメージの中で視線は少年のものだ。

あなた自身の『夏』のイメージが体を包む頃、『草原の輝きの中』という詞が頭に入ってくる。

草原を見たことが無い人も、海のそばで育った人も、山奥で遊んだ人も、都会でビルと人に視界を奪われていた人も、
少年の目線が見る輝く草原が見えるのじゃないだろうか。


ただの草原ではなく、葉の一枚一枚が光を反射して白く輝き、風に波が立つ。緑と光の海が想像されるのではないだろうか。
それは地平線まで続くのか、緩やかな傾斜を小高い丘の上まで伸ばして、
何処まで続くのか果てしなさを残したまま、丘の頂上で一本の線となるのか。


それを見ている自分は一人ぼっちだ。後ろに目をやることはない。
前に見える見渡す限りの草原を独り占めした気分だ。

そこには何がいるだろう。俺には何も見えない。貴方の草原には草を食む動物がいる?蝶々が飛んでいるだろうか?
光の波がゆれる見渡す限りの草原から、顔を上げてください、どんな空が見えますか。眩しい太陽ですか?

旅と日記のエトセトラ
旅の最中に思ったんだけど日記に書かなかった事や、
旅が終わってから思い付いた事や、自分で日記を読んでいて思った事とかその他もろもろ。
さて、今回の旅はこの文からも分るとおり、結構思いつきで行ったのだ。
思いつき(旅のきっかけ)より

今回の旅には色んな要素が含まれていた。
@ ダイエット。

A 着古したものや使われていない物を捨てる。
B 仕事をしていない自由な時に、35歳のうちに何かやっておきたい。
  求人条件に35歳までが多いので、
2005年中に仕事を見つけなきゃならない。

C 書きかけの文章を静かな所で書きたい。
D 現実逃避。
と、まぁ5個の要素があったと思う。

思い付きとは書いてあるが、色んな理由をつけて現実逃避したかったんだと思う。
@のダイエットなんて、働き始めれば痩せるのである。
 だらだら腹いっぱいご飯を食べて、何もせずに寝てってのを繰り返しているから、

 極端に腹が出てきたのであって、規則正しく生活して適度に体を動かしていれば、ある程度は痩せるのだ。
 
 そして当初の目的も何処へ行ったのか、9/5の 71.0kgを最後にあとはメモが無い。

 この時点では一応4kg減量したことになっているが、札幌と仙台で運動もしていないのにご飯食べまくり。
 帰った時はどうなっていたんでしょう。

 ウェスト測ろうと思ってメジャーも持っていったんだよね。一回も測ってないけど。

Aの理由は、持って行く荷物を選んでいる際に自然とそうなった。
 古くて捨ててもいいんだけど捨てられないボロいのを持って行って捨ててこよう。帰りの荷物も減るし。
 エアーサロンパスも防水スプレーもかなり古いしな。

Bは適当な理由付けかもしれない。

Cは行く前は本当にそう思っていたときもあった、プリントアウトして持っていったから。
 実際には、結構毎日移動。そして何も考えない。
更に不安が先走る俺は人の旅のホームページを見て、情報収集しつつ、なにやら独り言をつぶやくのだった。
思いつき(旅のきっかけ)より

この頃見ていた人の旅のHPはこちら

タビズキ aiさんのHP
日本一周リアルタイム旅日記のサイト

愛車 鈴木ジム君と行く
日本一周リアルタイム旅日記のサイト

各地の旅行記を紹介しています。
私が見たのは別ページにあった北海道自転車旅行記でした。

まぁ明日の事は起きる時間次第だぁね。
とりあえず基本的なところは判ったから、もぉどぉでも、明日決めればいいや。
・・・寝よ。
9/11日記より

このあたりは日記の飛んだページに書いてありました。
日記上まとめて書いたのですが、時刻表を調べた時間はかなり前後しています。

最初の時刻表の検索は出掛ける前だと思われます。
次に駅で時刻表で調べたのは、ビヤケラーから帰ってきた時でしょう。

その後、晩御飯を食べながら検討していた時はすでに酔っ払っていて、
脳みそがとろけてきたみたいです。


そして日記のような文章の出来上がりです。

すごく読みにくい字になっていました。
読みにくいといえば、サッポロビヤケラーの時の字も『頭を抱える自分の字』になってましたね。
そして旅とは無縁の映画の話になるわけです。
歌に関連して、今回の旅のテーマソングを歌手別に紹介します。
よく覚えている歌、口ずさむ歌は決まっているので、特に『今回の旅』に限定できないかもしれませんけど。
・・・分かると思いますが、俺が中学生〜高校生の時代の歌です。
もちろん歌全部を思い出すわけじゃなく、上にあるように歌詞の一部です。

  歌手 浜田省吾
    MY OLD 50’S GUITAR
    BIG BOY BLUES
    こんな夜はI MISS YOU

  歌手 チェッカーズ
    SONG FOR U.S.A
    FREE WAY LOVERS
     NANA
  
  歌手 織田哲郎
    いつまでも変わらぬ愛を

  歌手 ?
   俺たちは天使だ テーマソング

現時点('06/5/31)で思い出せるのはこんなところですかね。
今、あぁこの歌もあったなって書いちゃうと、ひょっとしたらウソになっちゃう。
まめにメモはつけましょうね。

それから上の歌詞一部足りないところがあったので修正しておきました。

行く前も今もどこかに行くとき思い出すのは
    ♪ MY OLD 50’S GUITAR 何を弾こうと何処へ行こうと自由なんだぜ
            でしょうか。
もっていっちょくれ
何のために旅に出るのか
死ぬ場所を求めているのか生きる場所を探しに行くのか
それとも今の世界で生きるエネルギーを充電するためのなのか
旅が終わるまで解からないだろう
PCの中に8/7(旅立ち前日)に書いた文章が残っていました。

・・・・旅が終わっても判らないですね。
ラーメン屋『はらへー太』の看板発見。
駄洒落好きが多いのかな。
8/10日記より

これは結構北の方(オロロンラインとか)で見かけた実です。
ずっと食べられないのかな?って思ってみてました.。
誰か知ってます?

この写真の花。
北海道の真ん中より北の道端にやたら咲いていた
名前は知らないし、初めて見た時綺麗な五角形に、
教科書の雪の結晶を思い出したので、
以来 『雪の結晶花』 と呼んでいた。
ちょうど上り坂に咲いてるんだ。

いろいろ話したが、覚えいてることだけ書くと、
8/10日記より

多分このチャリダーだったと思う。俺が以前バイクで来た話をすると,
『旅を好きな人は(と、言ったかどうかは定かではないが)最初、車やバイクで来て、次に自転車で来て、最後には歩いて回る。そうな。』
ほほぉなるほど。

俺は何で自転車で来たんでしょうね。
お金と脂肪の都合でしょうか?
旅が好きだと思ったことはないかなぁ。

それでも来たい気にさせる.
そんなトコロである。北海道。