現在地 苫前 西の海岸沿いを北上している なんで北に向かっているかは 俺にもわからん
8/15独り言より。
この文はボスに送ったメールだが、何で北に向かっているか。本当は分かっていた。
苫小牧から近場のキャンプ場をピックアップしていくと、北につながる。
屈斜路湖を目的地と言いながらも東に行けない。
毎日あちこち走り回る自転車旅にピンポイントで目的地を設定してあるというのもおかしな話だが。
東に向かうには峠を通るか、襟裳岬を回るかだ。
襟裳岬のルートは温泉が無い、キャンプ場間が遠すぎる。
日高国道は山の中っぽい、夕張のあたりの道もバイクで走った事があるが、俺にはとても自転車で走れるとは思えなかった。
石狩樹海ロードなんて山の中で恐いと思っていた。
そうすると北へ向かうことになる。もちろん街の方には行きたくない。
楽な方へ楽な方へと流されて北に向かっているのだ。
神威岬から覗く海は透明度が高くすごく綺麗!綺麗としか言葉が出ないのはボキャボラリーの問題か・・・。
8/25日記より
神威岬から海を見た。少し高いところから見下ろした水は透明で底にある岩が見えた。
泡が白い光を放つ。視線をずらしていくと、薄い青が幾層にも奥からの色を見せる。
決して表面が色を持つものではないと語る。
さらに視線を遠くへずらすと、それはグラデュエーションとなり濃い青色が太陽の光を跳ね返し、その奥深さを感じさせる。
そしてようやく水面が一本の線となり、遥か彼方へと思いがつのる。
じっと見ていた。透明な波を。底に潜む岩を。
この海に水に入ったら気持ちよくなれるのではないか。
すぐに肉体が水に溶け込み、水と一体になる。
全てを許して迎え入れてくれそうな海、それは母の中に還る事。
すべてが、身体が、溶け出して自然に戻れるのではないか。
その心地は母の中、羊水の中にいた頃と同じだろうか
そんな気にさせる北の海―感じていた。
しばらくすると、俺は死に場所を求めて来たの?疑問がわいた。
すぐ打ち消すように反対の疑問を投げかける。−生きるチカラをもらいに来たの?
ちょっと疲れちゃったんだよね。自然を感じて一休み。
生きるために大地のエネルギーをもらいに来たんだよ。
俺としては、ホットコーヒーが飲みたい。・・・・冒険だな・・・ 微妙に安いのも気になる・・・
いざ勝負っ!えいっ! ガコン・・・!
冷たいっス(泣)
まぁ¥110だから良しとしよう。
8/26日記より
わざわざこの自動販売機で買ったのは、¥110だったからだ。
『微妙に安いのも気になる』とは書いてあるが、安いから買ったのだ。
他の自動販売機はちゃんと表示してあった。と思う。
比較写真の自動販売機も≪道の駅マリーンアイランド岡島≫の同じ自動販売機郡で撮影したものだ。
¥10をケチったからこういう結果になったわけだが、
もちろんHPを意識して人が読んだとき面白くしたいなと言うエピソードをわざと作ったとも言える。
疲れたよ。今日の走行距離は100kmオーバー
9/6日記より
多分、体力もついて、自転車旅にも慣れてきていて、9/6以前でも、もっと長い距離を走れたのだろう。
行く先がどんなところか分からないから、不安だったんだと思う。暗くなってからは走りたくない。
右ひざが痛いのでかばいたかったし。
この日は戻っていく場所が市街地だと分かっていたから、納沙布岬から帰ってくる気になったんだと思う。
どんな所に行くのか分からなかったら、絶対に納沙布岬に泊まっていたな。暗くなってからは走りたくないのだ。
・・・あの旅行が楽しいと思える日がいつか来るのだろうか。
9/7日記より
今回の旅の最中はいたるところで、観光バスに乗ったおじぃちゃんおばぁちゃんに遭遇した。
俺もいつか、あのトシになったら許しあい、笑って会える日が来るのかな。
いや、俺には許すことは無いのかもしれない。・・・許される日が来るのかな。
♪あの夏の日 草原の輝きの中 見上げた空の透き通った蒼さに 目をやられたまま
そんな歌詞を思い出す青空の中をひた走る。
9/8日記より
青空の表現は色々あるだろう。澄んだ青空、ぬけるような空、果てしない・・・天高く
そんなありきたりの表現じゃない。目をやられる『青空』なのだ。それに『あの夏の日』と『草原の輝き』が
前に加わることによって映し出される風景と、その風景から続く空はどんなものだろう。
最初の『あの夏の日』で、ぼんやりとだが『夏の日』のイメージが出来る。
そのイメージは人それぞれで、自分の体験や想像から、『夏』を感じた雰囲気。
『あの』が前に付くことによって、イメージの中で視線は少年のものだ。
あなた自身の『夏』のイメージが体を包む頃、『草原の輝きの中』という詞が頭に入ってくる。
草原を見たことが無い人も、海のそばで育った人も、山奥で遊んだ人も、都会でビルと人に視界を奪われていた人も、
少年の目線が見る輝く草原が見えるのじゃないだろうか。
ただの草原ではなく、葉の一枚一枚が光を反射して白く輝き、風に波が立つ。緑と光の海が想像されるのではないだろうか。
それは地平線まで続くのか、緩やかな傾斜を小高い丘の上まで伸ばして、
何処まで続くのか果てしなさを残したまま、丘の頂上で一本の線となるのか。
それを見ている自分は一人ぼっちだ。後ろに目をやることはない。
前に見える見渡す限りの草原を独り占めした気分だ。
そこには何がいるだろう。俺には何も見えない。貴方の草原には草を食む動物がいる?蝶々が飛んでいるだろうか?
光の波がゆれる見渡す限りの草原から、顔を上げてください、どんな空が見えますか。眩しい太陽ですか?
タビズキ aiさんのHP
日本一周リアルタイム旅日記のサイト
愛車 鈴木ジム君と行く
日本一周リアルタイム旅日記のサイト
各地の旅行記を紹介しています。
私が見たのは別ページにあった北海道自転車旅行記でした。
これは結構北の方(オロロンラインとか)で見かけた実です。
ずっと食べられないのかな?って思ってみてました.。
誰か知ってます?
この写真の花。
北海道の真ん中より北の道端にやたら咲いていた
名前は知らないし、初めて見た時綺麗な五角形に、
教科書の雪の結晶を思い出したので、
以来 『雪の結晶花』 と呼んでいた。
ちょうど上り坂に咲いてるんだ。
いろいろ話したが、覚えいてることだけ書くと、
8/10日記より
多分このチャリダーだったと思う。俺が以前バイクで来た話をすると,
『旅を好きな人は(と、言ったかどうかは定かではないが)最初、車やバイクで来て、次に自転車で来て、最後には歩いて回る。そうな。』
ほほぉなるほど。
俺は何で自転車で来たんでしょうね。
お金と脂肪の都合でしょうか?
旅が好きだと思ったことはないかなぁ。
それでも来たい気にさせる.
そんなトコロである。北海道。